スーパーGT 第2戦
富士スピードウェイ GT300クラス
5月3日[土] 予選 天候 / コース:晴 / ドライ
予選Q1 ポジション:5 位(1’38.595)
予選Q2 ポジション:12 位(1’39.704)
5月4日[日]決勝 天候 / コース:晴 / ドライ
決勝ポジション:13 位(Best Lap 1’39.922)
【レースレポート】
日本で最も人気を集めるレースシリーズ、SUPER GT シリーズ2014 年第2 戦「FUJI GT 500kmRACE」が、ゴールデンウィークの5 月2〜3 日に五月晴れの富士スピードウェイにおいて開催され、PACIFIC RACING TEAM の#9「国立音ノ木坂学院 NAC ポルシェ with DR」(白坂卓也 / 坂本祐也 /飯田太陽)は、予選12 位からスタートして結果的に順位をひとつ落とした13 位でゴールとなったが、長い500km レースを無事完走。豊富なデータを収穫し、次のレースに向けてひとつ前進する結果となった。
今回のレースで、テレビアニメ「ラブライブ!」で活躍するスクールアイドルユニット「μ’s(ミューズ)」のメンバー9 人をボディに描いたポルシェ911 GT3R をドライブするのは、白坂卓也、坂本祐也、そしてこれがSUPER GT デビュー戦となる飯田太陽のトリオ。飯田はポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)、スーパー耐久にもポルシェで参戦&活躍をしている。車両は今回から規定により重量が10kgプラスとなったが、吸気を制限するエアリストリクターの直径が5mm 拡大。パワーが若干増えることとなった。
3 日は朝から良く晴れ、雪を抱いた富士山もその美しい姿を現した。朝に行われた公式練習では、坂本が1 分38 秒901 の2 番手タイムをマーク。ポルシェと富士とのマッチングが良好であることが確認できた。白坂は15 周してベストは1 分41 秒756 と特に最後の上り区間であるセクター3 で苦戦しているようだった。またGT デビューの飯田は11 周を走り込み車両の動きを確認した。
気温22℃の14 時、参加24 台中23 台が参加して公式予選のQ1 がスタート。上位13 台が次のQ2へ進出できる。坂本がタイヤを暖め4 周目に公式練習のトップタイムを上回る1 分38 秒595 をマークして5 位につけQ1 を突破することに成功した。14 時40 分から行われたQ2 では白坂がステアリングを握りコースへ。白坂も1 分39 秒704 まで自分のベストタイムを縮めたが12 位。これでスターティンググリッドが確定することとなった。
明けた4 日も好天に恵まれ、朝早くから5 万7,000 人を超えるファンが富士に詰めかけた。朝に行われたフリー走行では6 番目のタイム。決勝レースでの追い上げが大いに期待された。気温20℃と絶好のレース観戦日和となった14 時、グランドスタンドに応援の旗が揺れるなか、2 周
のフォーメーションラップが始まった。そしてシグナルがグリーンに変わりバトルがスタート。しかし4 周目のストレートエンドで、白坂の背後を走行していた車両がバランスを崩してコースサイドに激しくクラッシュ。ドライバーは無事だったが、車両の排除と散乱したパーツや破片を片付けるためにセーフティカー(SC)が導入された。6 周ほどでバトルが再開すると、白坂は14 位へ順位を落としながらも走行を重ねていった。17 周目、1 コーナー先で火災を起こした車両があり消火のために再びSC 導入。
20 周を終了した時点で、6 台のGT300 車両が給油のためにピットイン。コースにとどまった白坂は労せずして8 位へ順位を上げることとなった。
21 周終了でバトル再開。しかし29 周目の最終コーナーで白坂はバランスを崩してスピン。すぐにレースに戻ったが再び14 位に順位を落とすこととなった。レースの1/3 を経過した35 周前後からルーティーンピットのためにピットインする車両が増えるなか、白坂は42 周までコースにとどまり7 位でピットイン。ここでGT デビューとなる飯田に交代した。この日、PCCJ レースにも出場してダブルエントリーの飯田は、21 位でコースイン。GT500 車両との混走に戸惑いながらも、1 分41 秒台をマークするなど落ち着いて堅実なドライブを続けた。そして22 周を走って17 位でピットインして坂本に交代した。
坂本は最後尾となる21 位でコースへ。上位を走行する車両と遜色ない1 分40 秒台前半のタイムをコンスタントに刻んで前を追い、1 台1 台をかわし終盤の93 周目には15 位、さらに2 台をかわして97周目には13 位へ順位を上げたが、100 周目にチェッカーフラッグとなりレースは終了。今回は大きな初入賞のチャンスだったが、10 位には届かず。しかしながら、前回、今回と入賞は目の前に見えて来た。
また500km という長丁場を走りきることで大きなデータを蓄積できた。次のレースはポルシェとマッチングの良いオートポリスで、さらにアンドレ・クートがチームに合流する予定。チームの初入賞に大きな期待がかかる。
【チームコメント】
神野元樹監督
「今回は多くのファンや関係者の方々に応援に来ていただき、チームとしても初ポイントを狙っていたのですが、残念な結果に終わってしまいました。しかし2 戦続けて入賞目前まで来てチームの士気は上がっています。次のレースではクートも加わりますから、ますます期待してください。そして会場でぜひ盛大な応援をよろしくお願いいたします」
水谷晃エントラント代表
「白坂が流れに乗れなかったですね。バトルをして追い抜いたら当てられたり単独スピンを喫してしまったとかありましたが、まだ若いし彼の伸び代には期待しているわけですから、いい経験になったと思いますよ。また飯田選手もいい経験を積みました。それらが大きな収穫でしょう。次はぜひいい結果を残したいと思っています」
【白坂卓也からのコメント】
「他の車両を抜いた直後に当たって、その後の最終コーナーでステアリングを右に切ったらリヤが出てしまい単独スピン。長丁場のレースでしたからいいポジションを作っていきたかったのですが、ペースが上げられずもったいないレースになってしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。次は気持ちを切り替えて入賞を目指して戦います」
【レースリザルト】